「呼吸なんて自然にしているだけ」と思っていませんか?
実は呼吸の仕方を意識するだけで、体幹の安定性や力の出しやすさ、疲れにくさが大きく変わります。
スポーツや日常動作のパフォーマンスを上げたい方にとって、呼吸は“土台の補助”とも言える存在です。
この記事では、呼吸がどのように体のパフォーマンスに影響するのか、そして日常や運動で活用できる呼吸法を紹介します。
呼吸がパフォーマンスに影響する理由
呼吸は単に酸素を取り入れるためだけのものではありません。体幹を安定させ、筋肉が効率的に働くためにも重要な役割を持っています。
特に横隔膜は、呼吸だけでなく姿勢の安定にも関与しています。横隔膜はお腹や背中の筋肉と連動して腹圧を高めることができ、インナーマッスルとして体幹を安定させる役割も持ちます。
逆に呼吸が浅いと、肩や首の筋肉に余計な力が入りやすくなり、力の発揮がしにくくなるだけでなく、疲れやすくなる原因にもなります。
正しい呼吸の基本
鼻呼吸・腹式呼吸を意識する
日常で無意識に口呼吸になっている方は多く、浅い呼吸になりがちです。
まずは鼻で吸い、腹部を膨らませる腹式呼吸を意識しましょう。横隔膜を下げるイメージで息を吸い込み、吐くときにお腹をへこませます。
今回は解説しませんが口呼吸ではなく鼻呼吸をすることは、他にも多くのメリットがあります。
息を止めずに力を出す
力を出す動作ではつい息を止めてしまいがちですが、力を出すときも呼吸は止めず、吐きながら行うことで効率的に力を発揮できます。
呼吸を止めてしまうのがクセになっている方は、力を入れる時に息を吐くことを意識することで、体の過剰な力みを解消することができます。
スポーツ・日常動作での呼吸テクニック
腕や脚を使う運動
スクワットや腕立て伏せなどの筋力運動では、力を出すときに息を吐くのが基本です。
- スクワットなら立ち上がるときに息を吐く
- 腕立て伏せなら押し上げるときに息を吐く
吐くときにお腹を凹ますように使うことで腹圧が高まり、体幹が安定しやすくなります。効率的な力の発揮や腰痛のリスク軽減に効果があります。
スタミナや持久力系
ランニングやサイクリングなどの持久系運動では、呼吸のリズムがパフォーマンスに直結します。
- 鼻で深く吸い、口からゆっくり吐く
- 息を吸う→吐くのリズムを体の動きに合わせる
深く吐くことで血液中の酸素の取り込み⇄二酸化炭素の排出を調整し、長時間の運動のパフォーマンスを支えます。
日常動作やデスクワーク
長時間のデスクワークやスマホ操作で肩や腰に負担がかかっているときは、深呼吸で姿勢をリセットしましょう。
- 鼻でゆっくり吸って胸とお腹を膨らませる
- 口からゆっくり吐きながら肩を下げる
深く息を吸って肋骨を開くことで、デスクワークで丸くなった背中をリセットします。肩や背中の力が抜け、姿勢が整いやすくなります。
呼吸に意識を向けることで、肩こりや腰痛の予防にもつながります。
呼吸を意識した簡単トレーニング
仰向けで腹式呼吸

- 仰向けに寝て膝を立てる
- 鼻から息を吸ってお腹を膨らませる
- 口からゆっくり吐きながらお腹をへこませる
- 3秒で吸い、6秒で吐くのを5セット行う
プランクで呼吸を止めずに体幹意識

- プランクの姿勢をとる
- 息を止めずに腹式呼吸を意識
- つま先から頭までが直線になるように姿勢を保つ
難しい場合は膝を着く - 30秒〜1分キープ
呼吸と動作を合わせるミニエクササイズ
- 軽いスクワットやカーフレイズで、立ち上がる・つま先立ちするタイミングで息を吐く
- 日常の動作に呼吸を合わせる練習になる
まとめ
呼吸はパフォーマンスアップの土台です。
姿勢の安定、力の発揮、疲労軽減に直結するため、意識的に取り入れる価値があります。まずは腹式呼吸を意識することから始め、運動や日常動作に少しずつ取り入れてみましょう。呼吸を味方にするだけで、体の動きや疲れやすさが変わってきます。
特に口呼吸になりがちな方や、力みがちな方は正しい呼吸による体の変化を感じやすいかもしれません。まずは意識的に鼻呼吸をするようにして、体のクセを修正するきっかけを作ってみて下さい。
今日から意識するだけで、あなたのパフォーマンスはぐっと上がるはずです。
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