育児で身体の不調を抱えていませんか?
抱っこ、おむつ替え、授乳、寝かしつけ…そして合間に家事。自分の時間なんてほとんど取れない、そんな生活を送るママ・パパは少なくないでしょう。
「最近、肩こりや腰痛がずっと続いてる」
「なんとなく体が重い、だるい」
「疲れが抜けない…」
こうした不調を感じている方も多いのではないでしょうか?
でも、その疲れや痛み、ただの“育児疲れ”として放置していませんか?
育児で身に付いてしまった体のクセが、慢性的な不調の原因になってしまっているかもしれません。
その疲れ、実は“動作のクセ”が原因かもしれません
育児中は、体を休める暇もないうえに、無意識のうちに同じ動きを繰り返しがちです。
- 片側だけでの抱っこ
- 前かがみ姿勢でのおむつ替え
- 授乳中の猫背
- 寝かしつけの中腰姿勢
- 子どもと遊ぶための不自然な体勢
これらは一時的なら大きな負担にはならないでしょう。
しかし、同じような姿勢や動きが毎日続くと、その動きが体に染みつきクセになってしまいます。
染みついたクセは日常動作にも影響を及ぼし、体の一部に負担を蓄積させます。
肩こり・腰痛・疲れやすさ・動きにくさなど、さまざまな慢性的な不調を引き起こす原因になります。
特に、本来なら分散されるはずの負荷が、一部の筋肉や関節に集中してしまうことが多く、動きのクセが疲労の蓄積を引き起こしているのです。
SFMAとは?|“動きの質”を見える化する評価法
そんな体の使い方のクセを見直すうえで役立つのが、SFMA(Selective Functional Movement Assessment)という動作評価システムです。
SFMAでは、全身の基本的な動きをチェックすることで、「どの関節が正常に動いているか」「どこで代償しているか」「不調の原因がどこにあるか」を探ることができます。
特徴的なのは、
✅ 痛みのある部位ではなく全体の動きを評価
✅ 症状の原因となる不完全な動作パターンを見つけ出せる
✅ 痛みがなくても評価ができる
たとえば、
- 腰が痛い → 実は股関節や胸椎がうまく動いていない
- 肩がつらい → 肩甲骨や体幹の不安定さが原因
このように、痛いところ=悪いところではないことが多いのです。
“どこがうまく動いていないのか”を評価することで、不調の根本原因にアプローチできます。
育児中こそ取り入れたい!体を整えるアプローチ
SFMAの評価をもとに、体の動きのクセが見えてきたら、次に行うのは体の機能を取り戻すアプローチです。これは以下の3ステップで構成されます。
● Step1|動きを“取り戻す”(可動性の回復)
まずは、硬くなって動かなくなっている関節や筋肉を“本来の動き”へ戻すことが第一歩です。
具体的には他動的に動かした時の関節可動域を、正常な範囲まで回復させることです。
正しい動きをする為の土台(体づくり)をまずは行います。
● Step2|安定性を強化する(支える力の強化)
動くようになった関節を、自身で制御させるためには安定性が必要です。
例えば、柔らかい床の上ではバランスが不安定になり、思うように動けないと思います。
体の機能も同じことが言え、隣接する関節の安定性が低下すると、体の動きが悪くなります。
具体的には、体幹や肩甲帯の安定性を高めるエクササイズを行います。
● Step3|動作を再学習する(動きの再教育)
最後は、普段の生活で使える動作に落とし込んでいきます。
正しい動作を再学習することで、不調を繰り返さない体に変えていくのです。
- 腰を丸めずにしゃがむ練習(正しいスクワット)
- 体幹を安定させた立ち上がり動作
- 肩をすくめずに子どもを持ち上げる練習
- 片側に乗せてしまう荷重の修正
育児で染みついた体のクセを修正し、最適な日常生活の動き方を手に入れることが、再発防止のカギになります。
まとめ|“自分の体を大切にすること”が、育児をラクにする第一歩
がんばり屋のママ・パパほど、「自分の体のことは後回し」になりがちです。
でも、体の痛みや疲労が続くと、心の余裕も失われやすくなります。
- 「子どもを抱っこするのがつらい」
- 「動きたくても動けない」
- 「笑顔で育児をしたいのに余裕がない」
そんな状態が続く前に、一度“自分の体”を見直してみてはいかがでしょう。
SFMAは、あなたの体の状態を“見える化”し、どうすれば快適に動けるようになるかのヒントを与えてくれるツールです。
マッサージや湿布だけで乗り切ってきた不調も、「動き方」を修正することで本質的にラクになるかもしれません。
まずは、体を整える時間を少しだけでも確保してみませんか?
それが、あなた自身とご家族の笑顔につながる第一歩になれば幸いです。
SFMAに興味をお持ちの方、身体の疲れにお悩みの方は西宮・甲子園のFany整体鍼灸院へお気軽にご相談ください。

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