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腰痛の原因?ゴルファーが避けたい姿勢。リバース・スパイン・アングルとは

ゴルフにおいてスイングは非常に繊細な動作であり、ほんの少しの身体の使い方の違いがパフォーマンスや怪我のリスクに大きく影響します。
最近注目されている「リバース・スパイン・アングル」もその一例です。
今回はTPIでも重要視され、ゴルフにおける腰痛の主な原因と言っても過言ではない、この動作パターンについて詳しく解説します。

リバース・スパイン・アングルとは?

リバーススパインアングルとは、バックスイングのトップで上半身がターゲット方向に傾いてしまう状態を指します。
右打ちのゴルファーであれば、通常バックスイングでは背骨が右側にわずかに傾くのが自然です。
しかし、リバーススパインアングルになると、逆に左側(ターゲット方向)へ傾いてしまい、スイングの安定性を損ないます。

リバース・スパイン・アングルの影響

リバーススパインアングルが引き起こす影響は多岐にわたり、ゴルファーのパフォーマンスだけでなく腰痛などの健康面にも大きく関わってきます。

まず、腰や背中への負担が大きくなります。上体がターゲット方向に傾いた状態でダウンスイングを始めると、体を回転させる軸がずれ、腰椎や胸椎へのねじれが不自然になります。特にインパクト直前の高速な回旋により、椎間板や筋肉へのストレスが増大し、腰痛や背中の張りといった慢性的な障害を引き起こすリスクがあります。

次に、スイング効率が低下し飛距離が出にくくなるという点も見逃せません。ターゲット方向への過度な傾きは、体の回転運動と連動しづらくなるため、エネルギーの伝達効率が悪くなります。結果として、インパクトのパワーが十分にボールに伝わらず、飛距離が落ちてしまいます。

さらに、ショットの再現性が低くなりミスショットが増えることも問題です。スイングプレーンが不安定になるため、ダフリやトップ、スライスといった方向性のブレが起こりやすくなります。特にプレッシャーのかかる場面では、その傾向が顕著になります。

このように、リバーススパインアングルは単なるフォームの乱れではなく、ゴルフ全体の質に影響する重大な問題です。

原因とは?

リバーススパインアングルが起こる背景には、いくつかの身体的・動作的な要因があります。

✅股関節の可動性制限

特に右打ちゴルファーの場合、右股関節の内旋可動域が狭いと体を自然に右側へ回旋させることが難しくなります。
その結果、身体は無意識のうちに左方向へ逃げるように傾き、リバーススパインアングルを誘発します。

✅体幹の安定性低下

バックスイングでは上半身と下半身が逆方向に動く「分離運動」が求められますが、体幹が不安定だとこの分離がうまくできず、上体がターゲット方向へ倒れてしまいます。これは腹筋群や脊柱起立筋など、姿勢保持に関わる筋力の弱さによって引き起こされます。

✅胸郭(胸椎)の可動性低下

胸椎の回旋が十分に行えないと、肩の動きを代償しようとして脊柱が不自然な方向に傾きます。特に長時間のデスクワークなどで背中が円く、硬くなっている方にはこの問題がよく見られます。

✅蓄積された動きのクセ

長年のクセで無意識にターゲット方向に体を倒すようなスイングをしていると、体がその動作を正しいと認識してしまい、修正が難しくなります。

このように、リバーススパインアングルは複数の身体的要素と習慣が複雑に絡み合って生じるものであり、ゴルフ後に腰痛になる方などは、根本からの改善には正確な評価と段階的なアプローチが必要です。

TPIアプローチと成功事例

TPIのアプローチはゴルファーの身体機能を詳細に評価し、スイングと身体の動作を最適に結びつけることを目的としています。
特にリバーススパインアングルのような構造的な姿勢問題に対しては、可動性と安定性のバランスを評価し、個々のゴルファーに最適なトレーニングと矯正ドリルを提案するのが特徴です。
成功事例としては、長年腰痛に悩まされていた40代のアマチュアゴルファーが、TPI評価を受けたことで股関節の可動域制限と体幹の弱さが原因と判明。
6週間のモビリティ+スタビリティ強化トレーニングで、腰痛がほぼ消失し、飛距離も10ヤード以上伸びたという結果もあります。
また、競技志向の若手ゴルファーが胸椎の柔軟性不足を改善し、スイングの再現性と安定性が格段に向上した例もあります。
プロ・アマ問わず、多くのゴルファーがTPIのアプローチを取り入れることで、怪我の予防とパフォーマンス向上の両方を実現しています。

まとめ

リバーススパインアングルは、ゴルファーにとって見逃せない姿勢の問題です。パフォーマンスの低下だけでなく、怪我のリスクや慢性的な痛みの原因にもつながるため、放置しておくことは非常に危険です。
本記事で紹介したように原因は一つではなく、股関節や体幹、胸椎といった複数の身体機能が関係しています。そのため、正確な評価に基づいた包括的なアプローチが必要です。
TPIのような専門的な評価システムを活用することで、自分の体の状態を正しく理解し、効果的にスイングを改善することができます。
これは結果的に、安定したスコアやより長くゴルフを楽しむことにもつながります。
自分のスイングに少しでも不安がある方や、最近調子が悪いと感じる方は、ぜひ一度、自身の身体機能と向き合ってみてはいかがでしょうか。
ゴルフの体幹やバランスの強化、可動域の改善などにお悩みの方は西宮・甲子園のFany整体鍼灸院へお気軽にご相談ください。

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