夏の冷え。外は暑いのに、室内ではクーラーの効きすぎで手足が冷える。
特に女性に多い悩みではないでしょうか。
オフィスや電車内、自宅でもクーラーの風を長時間浴びていると、体が芯から冷えて不調を感じやすくなります。
実はこのクーラー冷え、単に外気温との差だけが原因ではありません。体の内側の“熱をつくる力”=基礎代謝の低下が大きく関係しています。
なぜ夏に「冷え」を感じるのか?
「真夏なのに、なぜか足先が冷たい」「クーラーの効いた部屋にいると手足が冷えてつらい」
そんな夏の冷えを感じている人は、実はとても多いです。
冬のように気温が低いわけでもないのに、なぜ体は冷えてしまうのでしょうか?
① クーラーによる急激な温度差
夏は外の暑さと室内の冷房の差が10℃以上あることも珍しくありません。
この急激な気温差にさらされることで、体は体温調節機能をフル稼働させることになります。
しかし、冷風が直接当たる時間が長いと、皮膚の血管が収縮し、血流が悪化。
結果として、手足などの末端が冷えやすくなり、冷えを強く感じるようになります。
② 冷たい飲み物・食べ物のとりすぎ
暑いとついつい、アイスや冷たいジュース・そうめんなどを多く取りがちですよね。
しかし、これらは内臓(特に胃腸)を冷やす原因になります。
内臓が冷えると、体全体の代謝や血流が低下しやすくなり、体の芯が冷える感覚につながります。
一見涼しくて気持ちいい食習慣が、実は冷え体質を助長していることもあるのです。
③ 筋肉量の低下・運動不足
筋肉は、熱を生み出す主要な身体の器官です。
特に下半身の筋肉が少ないと、全身の代謝が下がり、体温が保ちにくくなる傾向にあります。
夏は暑さのせいで外出や運動を避けがち。エアコンの効いた部屋でじっとしている時間が増えることで、ますます筋肉が使われず、冷えやすい体になっていきます。
④ 自律神経の乱れ
急激な温度差や生活リズムの乱れにより、夏は自律神経が乱れやすい時期でもあります。
自律神経には、血管の収縮や拡張をコントロールする役割があり、これがうまく働かなくなると体温調節が難しくなり、冷えやすい状態が続いてしまったり熱中症のリスクにもなります。
とくにストレスや睡眠不足がある方は注意が必要です。
⑤ 女性特有の冷え感
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、冷えやすい体質の人が多いです。
さらに、夏のファッションでは腕や足を出すことが多く、肌が冷気に直接さらされることで冷えやすくなってしまうケースもあります。
代謝を上げることで「冷えにくい体」をつくる
冷えを根本から改善したいなら、まず取り組むべきは代謝の改善です。
代謝とは、体内で熱やエネルギーを生み出す働きのこと。特に、何もしていなくても消費される“基礎代謝”は、体温の維持・内臓の働き・血流の循環など、体の基本的な機能を支えています。
この基礎代謝の多くは筋肉によって消費されるため、筋肉量が増えることで熱を生み出す力が自然と高まり、体の内側からポカポカと温まりやすい身体になります。
代謝アップによる主な効果
- 体が冷えにくくなる
→ 筋肉によって生み出される熱が体温を維持し、末端まで血液がしっかり届く - むくみ・だるさの予防
→ 筋肉のポンプ作用(ミルキングアクション)によって、血流とリンパの流れが良くなり老廃物が排出されやすくなる - 内臓の働きが活発に
→ 胃腸や肝臓などの冷えが原因の不調(消化不良、便秘など)も緩和されやすくなる - 太りにくい体質へ近づく
→ 基礎代謝が高まることで、じっとしている時でもエネルギーを多く消費するようになり、脂肪がつきにくくなる
→ 同じ食事量でも太りにくくなるため、ダイエットにもプラスの効果
代謝が低下すると、冷えやすくなるだけでなく、疲れやすい・太りやすい・肌荒れしやすいといった悩みも出てきやすくなります。
だからこそ冷えにくく、エネルギーのめぐりが良い体を目指すためには、代謝を上げるアプローチがとても大切です。
そのための第一歩として、筋トレや有酸素運動、バランスのとれた食事や質の良い睡眠など、日常生活の中でできることから始めていきましょう。
冷え対策におすすめ!代謝を上げる簡単トレーニング
代謝を上げて冷えにくい体をつくるためには、筋肉を動かすことが何よりも効果的です。
中でも特に意識したいのが、太もも・お尻・背中・胸などの“大きな筋肉”を鍛えること。
人間の体で最も多くの筋肉が集まっているのは下半身と体幹、そして上半身の胸・背中。
これらをしっかり動かすことで、より多くのエネルギーを消費し、熱が生まれやすくなります。
結果として、基礎代謝が効率よくアップし、冷えにくい体質に近づいていきます。
▶ おすすめの簡単トレーニング
● スクワット(太もも・お尻)

下半身全体を鍛える代表的なトレーニング。大きな筋肉を一度に使うので、効率よく代謝を上げられます。
正しいフォームで、1日10回からでもOK。無理なく始めるのがポイントです。
● ヒップリフト(お尻・骨盤まわり)

仰向けに寝てお尻を持ち上げる動作。骨盤周辺の血流を改善し、下半身の冷えやむくみにも◎。
● ディップス(二の腕・胸・肩)

椅子やベンチを使って体を上下に動かすトレーニング。上半身の大きな筋肉(特に胸と腕)を効率よく刺激できます。
女性の場合は二の腕のたるみ予防にも効果的で、冷えやすい上半身の血流改善にも役立ちます。
▶ まずは「1日10分」からでも十分
忙しい日々の中で、いきなりハードな運動を続けるのは大変です。
でも、1日10分程度の軽いトレーニングでも、継続することで代謝は確実に変わっていきます。
最初はテレビを見ながら、歯を磨きながらなど、“ながら運動”でも構いません。
筋肉を刺激し続けることで、身体は徐々に熱をつくる力を取り戻していきます。
まとめ|“動いて、温めて、整える”が夏の冷え対策のカギ
夏の冷えは、単なる不快感にとどまらず、だるさ・肩こり・むくみ・内臓機能の低下など、さまざまな不調を引き起こす原因にもなります。
だからこそ大切なのは、動いて、筋肉を使い、内側から温めるという習慣を身につけること。
筋肉を動かして代謝を高めることで、体は自然と“冷えにくい体”へと変わっていきます。
そしてもうひとつのポイントが、整えること。疲れた筋肉をほぐし、姿勢や動きのクセを改善することで、血流や代謝の効率もグッと高まります。
▶ 冷えやすい体を変えたい方へ
当店では、トレーニング×ボディケア×動作改善を組み合わせ、根本原因にアプローチするサポートを行っています。
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